COVID-19ショック、変容する医薬品の情報提供

グローバルで、デジタル経由の医薬品情報提供が加速度化する中、直接対面を重視する文化的背景、

相対的な人口稠密特性から、2020年冒頭の日本では、いまだに大きな変化は起こっていなかった。それを一変させたのがCOVID-19である。我々は、コロナ禍のどの地点にいるのか。終息にはいまだ遠い。パンデミックCOVID-19の流行は、医薬品業界にも甚大な影響を与えた。日本でも、直接訪問によるディテーリングの大幅縮小の流れは避けられないものとなった。

この変化を医師はどう実感したのか、それを探るためエンタッチは7月上旬に、医療現場の臨床医師を対象とした大規模なアンケートを行った。その結果のいくつかを、ご紹介する。

 

【現場医師のアンケート結果】

調査方法: Webアンケート

回答者: Doctor Squareのパネル医師 
  835名が回答(GP医師 398名/HP医師 437名)

調査期間: 2020/7/1 – 2020/7/8

 

【デジタルアプローチの3大課題】

結果的に、「緊急時の対応」は、ポストコロナの「平時対応」となったのである。

医師の情報ニーズは高いまま、届けるべき情報量も減っていない。ただ、届ける手段は変える必要がある。

製薬企業各社はデジタルへの投資を急ぎ、体制を整えつつある。医師データベースの確立、医師のターゲティング、デジタルと直接訪問をフレキシブルに組み合わせた、医師ごとのアプローチを行う、今がその時である。

 

先行各社が直面する問題点

リモートディテーリングサービスの専業企業、先駆企業として、エンタッチは様々な企業、診療領域の情報のデジタル提供を行ってきた。各社が直面する課題は見えている。

  1. 使いやすい、安定した提供システム
  2. リモートディテーリングをより効果的に提供するノウハウ

 

弊社は、リモートディテーリング用の専用プラットフォームを提供しており、またリモートディテーリングを担当するMR向けのトレーニングも提供している。トレーニングに参加したMRからは「実施に不安や苦労がある」とのコメントが非常に多い。安定したシステムで医師、MR双方の不安を取り除き、自信をもって、効果的にディテーリングを行えるノウハウの共有が重要であろう。

 

更に立ちはだかる、もう1つの大きな壁がある。

  1. どのようにしたら医師にデジタル情報提供を受けてもらえるか

 

現場のMRからは、こんな声がしきりに聞こえてくる。

「リモートディテーリングをメールで申し込んでも、返信が返ってこない」

「医師からの問い合わせがないので、実施に結びつける方法がない」

「連絡手段が電話か郵送くらいしかなく、紹介に苦労している」

 

皮肉なことに、エンタッチの経験を通じても、医師に直接対面して、リモートの情報提供サービスを案内し、その場で予約を取るのが、最も確実なリモートディテーリングへの呼び込み方法であった。デジタル(メール、バナー広告等)から、デジタル(リモートディテーリング)へ呼び込める確率は極めて低い。この課題を解決するツールとして、この度エンタッチは東邦ホールディングスと協働で新サービスを開始した。COVID-19下でも医療機関の訪問を続けたが、リモートディテーリングを医師に紹介し、予約を取るサービスである。MSの活用は、「人から人への紹介」のメリットを堅持し、さらに、全国規模での迅速な紹介を可能にする。

既に、ダーマコスメティック(医療用化粧品)の分野で最初のプロジェクトがスタートし、大きな成果を上げている。

新サービスの紹介と成果、今後のプランは、東邦ホールディングとエンタッチが9月に共同開催する予定のWeb講演会で発表予定である。